Security & Programming Camp 2009

よくある質問

全般

セキュリティ&プログラミングキャンプ2009の目的は?

わが国の産業界においてますます深刻化する「技術者の空洞化」に対処すべく、将来的にわが国の産業界を背負って立つような国際的に通用する優秀な人材を早期に発掘・育成することは、情報化の健全なる発展に非常に重要です。そのために高度IT人材の早期発掘と育成に向けて、若年層のセキュリティ意識の向上、オープンソースやプログラミングについての理解を深め、優れたセキュリティ・プログラミング人材の発掘と育成を行うことを目的として、「セキュリティ&プログラミングキャンプ2009」として開催することとなりました。

2つのコースを同時に開催することで、双方の参加者・講師陣・関係者が交流する機会を持ち、近い将来、本キャンプ参加者のコミュニティから情報セキュリティとプログラミングに関して優れた人材の輩出および本キャンプを中心とした人的なネットワークが出来上がり、日本各地で自律的な活動へと定着することを期待しています。

実施の日と場所、主な内容は?

8/12~8/16の4泊5日で、場所は(財)海外職業訓練協会(千葉県美浜区)にて、合宿形式により行います。

実習を中心とした講義と演習を行います。実習はグループ中心で行い、協調作業の重要性についても学び取ってもらいます。

講師は、実行委員会により選ばれたセキュリティおよびプログラミングの世界で活躍する最先端の有識者が担当します。また、ITの分野で活躍されている有識者・法曹関係者の方々による特別講義も予定しております。

どんな狙いがあるのですか?(セキュリティコース)

情報セキュリティは、実際には見えない世界という点と、高度なスキルを要することから、それに関する知識(基本的なところでは、人の領域への侵入は罰則であるというモラルや、セキュリティを高めるための技術など)の普及浸透という点と、実践の両輪が必要と考えています。単なる座学で習得できる分野ではなく、より実践に近い形で作業をすることで、今後のネットワーク社会でますます必要となるセキュリティ技術の仕組みの理解や、保守運用に対する実践のスキルを、より深く身につけてほしいと考えています。

どんな狙いがあるのですか?(プログラミングコース)

高度なソフトウェアを設計・開発できる『可能性』がある若い人材を早くから発掘し、その可能性を現実のものに近づけていくことが一番の狙いです。とは言っても、まずはプログラミングに興味を持ってもらうこと、またプログラミングの楽しさを体感してもらうことが先だと考えています。興味を持ち、自分で何かを作ってみることの喜びを感じること、これがプログラミングの世界では重要です。自分で『コンピュータに対して』意図した動きをさせてみたい方、アプリケーションシステムを自分で作ってみたい方、本格的にプログラミングやオープンソースソフトウェアの世界に飛び込んでみたい方、そして積極的に学習する意欲のある方の参加を待っています。

このようなイベントは、結局はセキュリティ技術やプログラミング技術の悪用を教え込み、侵入することを奨励していることになるのではないですか。

当然、ネット上のモラルを守らせることが最重要です。高度なスキルを持つ人材が誤った方向に進まないようにするために、講義課目の中にそういった内容を盛り込み、合宿形式での取組を通して、技術とモラル教育の両輪を合わせた底上げを図ります。鋭い技術を、正しい使い方へ中長期的に導くことが重要と認識しています。

このイベントに参加して習得した技術を、その後危ないことに悪用してしまう気がしますが。

そうならないように、法律面、モラル面での実習、およびグループでの討議や各方面の方々との意見交換などを実施します。

また、参加される方には、"本セキュリティ&プログラミングキャンプで習得した知識・技術を使用して反社会的な行為を行なわない”旨の誓約書を提出していただきます。

この催しに参加すると、どんないいことがあるのでしょうか?

セキュリティおよびプログラミングの実践的な知識を身に付けることができます。その知識は今後いろいろな場面で活かせるものです。

例えば、会社や大学などでコンピュータの管理をすることになった場合、外部や内部からの攻撃に不正利用などについて対応策を考えなければなりませんが、その時には、ここで学んだ知識を生かして、安全なサーバ構築、安全な運用をすることができます。

また、プログラミングの知識や楽しさを身に付けることによって、自分の知識や成果をオープンソースの世界で生かしていくことや、職業としてのプログラミングの重要性や誇りを早くから認識することによって、その分野での新たな自分の可能性に挑戦することの喜びを感じることもできるかもしれません。

その他にも、実際にセキュリティ業界およびプログラミングの世界で活躍されている方との交流イベントや企業見学会を予定しており、現場の生の声を聴いたり、実際の仕事の現場を見たりすることもできます。セキュリティ&プログラミングキャンプは、自分の将来について考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

でも一番いいことは、同じ志を持つ全国の仲間と一緒に学習することで、そこから交流が生まれることかもしれません。過去のキャンプ参加者のコミュニティや人的なネットワークは着実に育っていきつつあります。

移動にかかる費用と、宿泊の費用は必要ですか?

自宅と会場間の往復の交通費(ただし、経路は主催者側の指定するもので、実費で計算したものとなります)、および宿泊費全額(3食込み)を主催者側で負担します。また、キャンプにかかる費用(受講料、テキスト代、機器使用料など)は無料です。

ただし、キャンプ会場内のご自分の宿泊室のインターネット利用料金(1日500円)は、参加者負担となります。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2009は見学できるのでしょうか?

一般の方の見学はできません。

見学を前提にした準備は特にしておりませんので、あらかじめご承知おきください。

ウイルスとかワームを実際に拡散させて実習を行うのですか?(セキュリティコース)

外部から遮断され、セキュリティ&プログラミングキャンプ専用に構築されたネットワーク上で、ウイルスが拡散された場合を想定して、その対処をどう行うかを学ぶことを予定しています。

これはできるだけ実態に即したケースを設定して、正しい対応策を学んでいただこうという趣旨から実施するものであり、ウイルスの作成を実習するものではありません。

キャンプ中あるいはキャンプ終了後にそうしたウイルスを外部に拡散したらどうなりますか?(セキュリティコース)

セキュリティ&プログラミングキャンプ2009ではネットワーク上にモラルについても大きく時間を割いて学んでいただきます。

また、事前に提出していただく誓約書においてセキュリティ&プログラミングキャンプにおいて習得した内容を悪用しない旨を誓っていただきます。

実習で使用するウイルスについては講師側でのみ扱うものとし、参加者が保存および外部へ転送することができないように技術的対策を施します。

なお、実習に用いたPC類は、講義終了後に現地で全て初期化します。また、実習中は、セキュリティ専門技術者が常時監視しています。

コンピュータ、およびセキュリティやプログラミングに関して、講習を受けられるだけの基礎知識ということですがどれぐらいの知識を持っていれば良いのでしょうか?

参加者のレベルをある一定以上におくことは考えておりますが、プログラミングやセキュリティ関係の技術的裏づけがない方でも、LinuxやWindowsのGUI操作および基本的なコマンドラインの操作が出来る方であれば参加できます。

あとは、セキュリティに関する基本的な知識として、例えば、ウイルスを防御する方法や自分のPCをネットワークにつなげて安全に使用するための方法について、基本的な事柄が大体理解できていること、は必要かと思います。

ただ、プログラミングコースについては、本年度は3つの組別の募集となっており、組ごとに参加者に求められる技術レベルが違います。このあたりは、キャンプのページにある講義課目紹介をよく読んでいただいて、ご自身の興味や技術レベルに合わせて参加したい組を選択してください。

全般的には、講義課目の中で、自分が非常に興味ある科目、あるいはある程度は理解している科目が一つでもあれば大丈夫ではないかと思います。

とにかく、情報セキュリティやプログラミングに興味があり、学習しようという意欲のある方であれば、まずは応募してみることをお勧めします。

応募

応募の方法は?

学校などへ配布しておりますパンフレット、あるいはセキュリティ&プログラミングキャンプ2009公式ウェブサイト(http://www.jipdec.or.jp/camp/)をご覧いただいて、まずは応募用紙をダウンロードしていただき、必要事項、質問事項の回答を記入の上、セキュリティ&プログラミングキャンプ2009事務局宛にE-mail、FAX、郵送のいずれかにより送付してください。なお、プログラミングコースについては応募用紙が組別になっておりますので、ご注意ください。応募の詳細はこちらをご覧ください。

募集対象は?

平成22年3月31日時点において満22歳以下の学生・生徒です。

基準を上記の日に設定しているのは、本行事が平成21年度の行事ということからで、平成21年度内で満22歳以下の方を対象としています。

なお、「セキュリティ&プログラミングキャンプ2009」は、将来のIT産業を担う子ども達に対し、産業界と連携した「早期職業教育」の実践を目的した事業であるため、募集対象を学校教育段階の若者と規定しておりますので、残念ながら職業に従事している方は参加できません。

上記の「学生・生徒」とは、学校教育法に定め(規定が記載されている)がある各学校(中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援教育、大学、高等専門学校、専修学校、各種学校)の修業期間が1年以上の課程に現在在籍されている方を指しております。

募集人数は?

セキュリティコース、プログラミングコース合わせて約60名程度を予定しています。

参加条件

現在22歳ですが、参加できますか?

平成22年3月31日終了時点で22歳の方であれば参加できます。今回対象となるのは、昭和62年(1987年)4月2日以降に生まれた方となります。同年4月1日生まれの方は、平成22年3月31日で23歳となってしまうので残念ながら参加できません。

なお、この年齢の数え方は民法第143条に基づいています。

中学生でも参加できますか?

参加できます。

ただし、自宅と会場の往復を個人でできることが条件となります。会場の往復に保護者が付き添うことは自由ですが、付き添いの方の宿泊費・交通費等は自弁となります。

情報セキュリティやプログラミングに興味はあるのですが、実際にそういった作業を行った経験がありません。それでも参加できますか?

参加者のレベルをある一定以上におくことは考えておりますが、セキュリティやプログラミング関係の技術的裏づけがない方でも、LinuxやWindowsのGUI操作および基本的なコマンドラインの操作が出来る方であれば参加できます。ただし、プログラミングコースについては組別に参加者の求められる技術レベルが違いますので、キャンプのページにある講義課目紹介をよく読んで応募してください。

書類審査

審査内容はどんなところをみられるのですか?

応募用紙に記載された内容を実行委員会で審査して参加者を決定します。

もっとも重要な判断要素は、今回のセキュリティ&プログラミングキャンプ2009の講義課目の内容についていけるだけの力があるか、また、積極的に取り組む意欲があるかどうかという点です。講習や実習を円滑に行うために、参加者の皆さんの知識・技能レベルを審査させていただきます。

参加の決定はいつごろですか? 夏休みなので早めに予定が決まらないと困るのですが。

実行委員会での厳正な審査の上、平成21年7月10日(金)までに応募された方全員に書類審査結果をメールにて連絡いたします。

参加が決まってから当日までに準備しておくことはありますか?

両コースとも、参加していただく方には、前提知識として読んでおいてもらいたい書籍やWebページを紹介して、事前学習をしていただきます。

あとは、参加にあたっての誓約書、保護者の同意書、参加者の調査書(必要事項をご記入いただいたもの)をご用意いただき、事前に事務局に送付していただきます。

講義課目

実習はどのような形で進められるのですか?

いくつかのグループに分けて、グループ単位で実習に取り組んでいただきます。また、キャンプ途中でグループを組み替えることもあります。

詳しくはこちらからご確認いただけます。

サイト構築の経験はないのですが、それでもついていけるでしょうか?(セキュリティコース)

必要に応じて講師およびサポートスタッフが援助しながら行いますので、大丈夫です。

ただし、参加者に積極的に取り組む姿勢がないとなかなかうまくいかないということはご承知おき下さい。

発表できるようなアプリケーションを作った経験はないのですが、それでもついていけるでしょうか?(プログラミングコース)

プログラミングコースについては組ごとに参加者に求められる技術レベルが違いますので、プログラミングコースの講義課目詳細をよく読んでいただき、自分がついていけるかどうかご自身で判断してみてください。全般的には、プログラムを書いた経験がない方にはちょっと難しいかと思います。なお、必要に応じて講師およびサポートスタッフが援助しながら行いますが、積極的に学習しようという姿勢が一番重要であることはご承知おきください。

キャンプの生活

宿泊するところはどのようなところですか?

千葉県の海浜幕張にあります(財)海外職業訓練協会(OVTA)を使用します。

宿泊する部屋は全て個室(ユニットバス付き)となります。

また、食事は施設内の食堂で朝昼晩の3食をとっていただきます。

館内には売店や洗濯設備、インターネット設備(一部有料)が整っています。

キャンプ中、外出はできるのですか?

安全にキャンプを遂行することを考慮して、特別な理由がない限り外出は認めません。

ただし、必要十分な理由があり、かつ、会場近辺であれば、事務局の許可を得た後、外出を認める場合もあります。

キャンプ当日、事務局によく確認してください。

キャンプ中に病気にかかったり、または怪我をした場合はどうなりますか?

健康面での管理は一番気を使うところです。

参加者には必ず保険証のコピーを持参してもらい、それをもって会場近辺の医療施設に治療にいってもらうということになります。なお、医療施設にはキャンプ事務局が責任を持ってお連れします。

ただし、治療にかかる費用についてはキャンプ主催者側にその原因となる非があった場合を除いて参加者の負担となりますのでご了承ください。

また、参加者はキャンプ直前にご自身の体調についての報告書を事務局まで必ず提出していただきます。キャンプ前に体調を崩された方には参加をお断りする場合がありますので、ご了承ください。

キャンプ実施にあたっては、参加者の健康管理に十分に注意を払いますが、万が一体調を崩した場合には、主催者の判断により、途中でキャンプを退去していただくなどの措置をとらせていただきます。

キャンプ参加前、あるいはキャンプ終了後に秋葉原に寄りたいのですが、可能でしょうか?

主催者側では、ご自宅を出てから、ご自宅に帰るまでがキャンプであるとの認識から、キャンプ会場までの往路、およびキャンプ終了後自宅までの帰路については、できるだけ速やかに指定したとおりの経路に従っていただきます。

なお、主催者側で負担する往復の交通費は、自宅の最寄り駅から会場の最寄り駅である海浜幕張駅までの最短の経路および当該日で実費ベースで計算したものであり、万が一、参加者がそれ以外の経路を使用した場合、その分の交通費は自弁となりますのでご承知おきください。

万が一、指定した経路外にてご自宅と会場とを往復した場合、道中で発生した怪我・病気等につきましては、参加者の自己責任において処置していただきますので、ご了承ください。

宿泊設備について教えてください。

宿泊室は全て個室です。普通のビジネスホテルの客室よりも少し広いぐらいです。

室内には、テレビ、電話、インターネットの接続口(有料)、バス、トイレが完備しています。タオルは毎日交換される予定です。

荷物を先に会場に送ることは可能でしょうか?

可能です。暑い時期の移動になりますので、事前に荷物を会場に宅急便で配送することは受け付けております。ただし、配送費用は必ず元払いで御願いいたします。送付の方法については参加が決定した際にお知らせします。