セキュリティキャンプ2007実施報告
1.開催日時及び場所
2007年8月13日(月)~17日(金)
(財)海外職業訓練協会(OVTA) 3024教室 ほか
住 所: 千葉市美浜区ひび野1丁目1番地
2.参加者構成(男女比、地域、年齢、種別)
参加者募集期間:2007年5月29日~7月2日
応募総数:168名(うち女性33名)。
応募者の内訳は、大学生:82名、専門学校生:41名、高等専門学校生:5名、高校生:37名、中学生:3名。
実行委員および講師によって構成されたセキュリティキャンプ参加者選定委員会(第3回セキュリティキャンプ実行委員会)での
厳正なる審査の結果、参加者36名を選出した。選定後、1名が事情により参加を辞退したため、実際の参加者は35名となった。
参加者総計:35名 15~22歳
内訳は、男性:32名、女性:3名、大学生:21名(女性1)、高等専門学校生:3名(女性1)、専門学校生:1名(女性1)、高校生:10名(女性0)
参加者都道府県別内訳:
北海道:3名 / 山形県:1名 / 宮城県:1名
/ 茨城県:1名 / 埼玉県:2名
千葉県:1名 / 東京都:5名 / 神奈川県:5名
/ 富山県:2名 / 石川県:1名
静岡県:1名 / 大阪府:2名 / 兵庫県:2名
/ 奈良県:1名 / 岡山県:2名
広島県:1名 / 福岡県:3名 / 沖縄県:2名
3. 実行委員、講師およびスタッフ(敬称略)(所属はキャンプ実施当時のもの)
☆実行委員
三輪信雄(委員長)((株)メディアスティック) 藤川春久(セコムトラストシステムズ(株))
伊藤良孝(元 三井物産セキュアディレクション(株)) 二木真明(住商情報システム(株))
小泉力一(尚美学園大学) 安田直義(サイバー大学、NPO日本ネットワークセキュリティ協会)
西本逸郎((株)ラック)
☆講師(敬称略、順不同)
園田
道夫 根津 研介
宮本
久仁男 伊原 秀明
渡辺
勝弘 濱本 常義
国分 裕 塩月
誠人
田口 裕也 岡田
良太郎
吉田 英二 竹迫 良範
村上 純一 キャンプ会場実施運営担当: 塩谷
定子
☆チューター : 12名(セキュリティキャンプ卒業生:9名、外部から採用したチューター:3名)
☆事務局 : 経済産業省商務情報政策局情報処理振興課、(財)日本情報処理開発協会調査部高度情報化人材育成室
4. 実施概要報告
講義課目など時間経過は以下のとおりです。
月日
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起床、朝食、講義準備
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8:00
S.P.*
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午前(8:30~12:30) 4h
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昼食
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午後(13:30~17:30) 4h
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夕食・入浴
1.5h
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夜間(19:00~22:00) 3h
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就寝
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第1日目
8月13日(月)
*詳細*
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13:00までにOVTA3階 3024教室に集合
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13:00
開講式 3024
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13:40
オリエンテーション 3024教室
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14:30
基本科目(園田) 3024教室
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17:30
夕食・入浴
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19:00 3024教室
特別講義 1h(安田幹広氏)
S.P. 0.5h 、グループ実習 1.5h
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23:00
就寝
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第2日目
8月14日(火)
*詳細*
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6:30~
起床、朝食、講義準備など
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8:00
S.P. 3024教室
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8:30
専門科目(グループ選択)
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12:30
昼食
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13:30
専門科目(グループ選択)
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17:30
夕食・入浴
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19:00
専門科目(グループ選択)
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20:30
グループ実習 1.5h
3024教室 他
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23:00
就寝
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サーバコース セキュアOS(田口) 3017
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セキュアサーバの構築、運用管理(根津) 3017
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同左
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プログラミングコース セキュアシステム開発(竹迫) 3024
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同左(竹迫) 3024
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Webアプリ脆弱性(国分)
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設計(岡田)
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ネットワークコース パケット工作(吉田) 3014
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ネットワーク基礎、VPN(宮本) 3014
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同左
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解析コース パケット解析(渡辺) 3020
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ハードディスク解析(伊原) 3020
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同左
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第3日目
8月15日(水)
*詳細*
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6:30~
起床、朝食、
など
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8:00
企業見学会
8:00集合(3024教室)、8:10定時出発
9:05 株式会社ラック様(東京都港区虎ノ門)着
11:40 同社 出発
12:20 帰着
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12:30
昼食
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13:30
専門科目(グループ選択)
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17:30
夕食・入浴
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19:00
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20:30
グループ実習 1.5h
3024教室 他
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23:00
就寝
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サーバコース 災害復旧(岡田) 2h 3017
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仮想マシン(宮本)3.5h 3017
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同左
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プログラミングコース Webセキュリティテスト(国分) 4h
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設計(岡田)
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ネットワークコース 侵入検知(渡辺) 5.5h 3014
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同左
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解析コース マルウェア(バイナリ解析)(村上) 5.5h 3020
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同左
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第4日目
8月16日(木)
*詳細*
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6:30~
起床、朝食、講義準備など
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8:00
S.P.
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8:30
専門科目(自由選択1)
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12:30
昼食
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13:30
専門科目(自由選択2)
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17:30
特別講義
大橋充直氏 3024教室
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18:30
夕食(交流会形式)
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19:30
グループ実習 2.5h
3024教室 他
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23:00
就寝
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クライアントのセキュリティ(吉田) 3017
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ログの話(園田) 3017
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ソフトウェアの不正実行防止(Windows編)(塩月) 3020
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ソフトウェアの不正実行防止(Linux編)(村上) 3020
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無線LANのセキュリティ(根津) 3014
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Malware体験2007(宮本) 3014
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ハニーポット(濱本) 3024
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ハニーポット(濱本) 3024
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第5日目
8月17日(金)
*詳細*
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6:30~
起床、朝食、講義準備など
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8:00
S.P
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9:05
研究成果発表会 3024教室
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12:45
昼食
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13:40
閉講式3024教室
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14:45
解散
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*S.P. キャンプ卒業生チューターによるショート・プレゼンテーション 発表テーマは以下のとおり。
「企業の情報セキュリティ 費用と効果」
「アノマリ検知とWEBサーバーログ」
「セキュアOS+仮想化=?」
「機器制御のためのセキュア通信」
「某CMSツールの脆弱性発見からIPAへの報告まで」
「未だに絶滅しない脆弱APの謎」
「あなたってセキュア?(仮想マシンのお話その後)」
「やってみてわかった業務用システム開発・事業化の難しさとポイント」
「海上からの映像中継と災害時の通信の確保」
★特別講義および期間中の開催イベント
- 株式会社カカクコム 取締役CTO 安田 幹広 氏 講演
日時:8月13日(月) 19:00~20:00
講演題目:「情報漏洩事件から学んだこと」
- ハイテク検事 大橋 充直 氏 講演
日時:8月16日(木) 17:30~18:30
講演題目: 「ハ イ テ ク 犯 罪 の 現 状~やって良いことと悪いこと~Ver2.00」
-犯人を警察に突き出すために あなた自身が捕まらないためにw-
- 情報セキュリティ企業見学会
8月15日(水)午前 株式会社ラック ジャパンセキュリティオペレーションセンター(JSOC)
★グループ実習
以下のテーマに少人数の10グループに分かれて、ディスカッションしたり情報検索して、それぞれグループの特色を出して、
なんらかの結論を導き出しまして、最終日の研究成果発表会にてプレゼンしました。以下はプレゼン発表のタイトルです。
Aグループ ダメダメなシステム 人がいないとシステムは動かないよ
Bグループ ダメダメシステム概論
Cグループ ダメダメシステム
Dグループ 炎上系 非炎上三原則 ~しない・させない・食い止める~
Eグループ 家庭内ネットワーク利用ガイド -全力で妹を守るための家庭内ガイドライン-
Fグループ 公開情報の真偽 -ネットで得られる情報の真偽-
Gグループ コンテンツ共有と保護
Hグループ 情報共有のあるべき姿
Iグループ
国内の動画共有サービスからコンテンツ共有の未来を考える
Jグループ サイバー犯罪
5. 参加者からの意見(参加者の事後アンケート結果より)
- 内容は予想通りだったが、得たものは予想を遥かに超えていた。
- 技術だけに焦点を当てているのかと思っていましたが、もっと包括的なことを教えてもらえて非常によかったです。
- この経験は将来に欠かせないものだと思います。実習で学んだ事もそうですし、新たな自分の研究課題を見つけられた事もそうです。
そして、人間と人間の交流。これが一番の収穫だったと思います。
- 一つは自分が今後どのような事を勉強していけば良いのか、勉強の方針がある程度見えてきたと思いますし、同時に今後の就職活動で、
自分がどのような職種に就きたいのか、明確化できたと思います。
- 今回のキャンプでできた新しい仲間や人脈など、キャンプでなければ手に入れられないそのような「生きた」部分の経験が、今後知識を
学んで行く上で役に立つと思います。
- 講義は身に入って、様々な事に手を出そうと触発してくれましたが、色んな人と出会う事が出来たというのが、言い方は悪いのですが役立つ、
と考えています。実際、キャンプ終了後も色んな人とコネクションを持ちましたし、ネット上では有りますが意見を交換したりしています。
レベルの高い仲間を持った事によって、切磋琢磨して自分をどんどんレベルアップさせて行く事が出来るのでは無いか、と考えています。
- もう少し時間に余裕があればよいと思います。グループ実習の時間を増やしてほしいと感じました。
十分に意見を言い合う時間が少なかった用に感じました。
- なんとかして全部の講義を聞けるようにして欲しいと思います。同じ施設の近くの部屋で、講義をやっているのに聞けないのはもったいないです。