セキュリティキャンプ2006 レポート 第四日目 第4日目 8月11日(金) 6:30~ 起床、朝食、講義準備など 8:30 ショート・プレゼンテーション(チューター) B1講堂 9:00~11:00 グループ実習 各グループとも、そろそろアウトラインを決めて、情報検索や発表資料のプランニングを開始。ただ、まだまだ方針が決まらないグループや、議論が進まないグループも多く、講師陣やチューターのサポートにより、ようやく議論が進みだした感じでした。参加者は皆時間が足りないことを意識しており、限られた時間の中で有効に作業することに努めていました。各グループとも、明日の発表を見据えて、今後の作業について打ち合わせをしていましたが、休憩時間も活用して検討を進めていくこを確認しているグループもあったようです。 11:05~13:00 専門科目4 トラック4-A セキュアOS実践(田口講師) B1教室 セキュアOS基礎で理解した知識を元に、実際にセキュアOSを操作、設定をしながらその仕組みについてを理解を深めました。今回は代表的なセキュアOSであるSELinuxを使用して、セキュアOSを使用したシステム管理手法、サーバ構築のためのセキュリティポリシーを作成する知識についてを習得し、セキュアOSが搭載するセキュリティ機能の強靱さを体験しました。 トラック4-B フォレンジックコース(伊原講師) 3階32教室 コンピュータ(ハードディスク)を対象としたフォレンジック調査手法について学びましだ。インシデント(事件・事故)が発生した際、どのような点に注意すべきか、調査対象ハードディスクの中をどのように調査していくのかを、Windowsシステム(NTFS)を対象とした調査手法の基本を紹介しながら、理解を深めました。 トラック4-C ネットワーク監視コース(渡辺講師) B1講堂 ネットワークはネットワーク機器やエンドノードなどのさまざまな要素から構成される巨大で複雑なシステムであり、ネットワーク、セキュリティ管理者には、そこで発生する故障や異常な振舞い、不正アクセスなどの障害を素早く知り、正確に対処することが求められる、という認識から、本講義ではネットワークの監視を主なテーマとして、それらに必要なさまざまな手法と、必要な知識を学びました。 トラック4-D 初めてのWebアプリケーションのテスト(国分講師) 3階33教室 Webアプリケーションで実装されるシステムが増えているが、十分なテストが行われないままリリースされたシステムでは、動作が不安定になったり、情報漏洩や破壊などといったセキュリティ問題を引き起こしたりします。本講義では、Webアプリケーションに対してどのようなテストを行えばよいのか、どのようにテストを行っていくのかについて解説し、実際にWebアプリケーションに対するテストを行いながら学習しました。 13:00 昼食 14:00~16:50 専門科目4(午前中の続き) 17:00~18:05 特別講義 ハイテク検事: 大橋充直氏 講演題目:「ハイテク犯罪とセキュリティ~やって良いこと悪いこと~」 副題:犯人を警察に突き出すために・あなた自身が捕まらないために セキュリティを勉強するものにとって必要なハイテク犯罪法の基礎を概観し、攻撃側犯人への検挙事例から、刑事法的規制、処罰、その手続を学び,法的にもセキュアなシステム構成を構築する方法を学びました。犯罪用件の3要素や技術者として犯罪者になってはならないための5つのポイントなど、現役の検事の方の迫力ある真に迫った講義に、参加者も皆神妙な面持ちと真剣な目で聞き入っていました。参加者にとっては現時点においても、また将来的にも非常に有益な内容だったのはないでしょうか。 18:20~20:30 夕食および交流会 ☆参加者: ・
セキュリティキャンプ2006参加者 夕食を兼ねての交流会は、特別講師の大橋検事もご参加いただき、また、特別ゲストとしてセキュリティ業界で第一線で活躍している若手技術者の方々(㈱ラック、三井物産セキュアディレクションズ㈱、セコムトラストシステムズ㈱)、実行委員、キャンプ講師陣、チューター、キャンプ卒業生(特別講義を聴講)、と事務局をはじめとする運営サイドも参加して、和やかに行われました。参加者同士、また参加者と実行委員、講師などで談笑する輪が沢山出来て、技術的なことから、業界の裏話、はたまた将来に向けての就職活動まで、皆思い思いにキャンプ最後の夜を楽しみました。 20:30 ~ 23:00 グループ実習 楽しかった交流会もさらっと切り上げて、参加者はグループ実習の最後の追い込みに入りました。どのグループも成果発表会のプレゼンテーション用資料の作成を始めましたが、なかなか思うようにまとまらないグループも多く、サポートするチューターも大忙し。ここにきてグループ間で進捗にかなり差がでてきてしまいました。既に発表用のリハーサルを行うグループもあるかと思えば、まだまだ見解がまとまらず、情報検索しまくっているグループもあり、参加者、講師陣、チューター、共に皆必死で取り組んでいました。結局。23:00をもって会場の講堂とB1教室は閉じることとなり、あとは各自部屋に集まって最後の追い込みにかけるグループもあったようです。
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